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PACHINKO西遊記 -第1分室-

3×3 EYES - サザンアイズ - 主要人物/第1部・第2部 登場人物

【 登場人物 】



*OVAやゲームなどでボイスが使用されたキャラについては声優を併せて記す。




『 三只眼と无 』


パールバティー四世(幼名パイ)
声 - 林原めぐみ
本作のヒロイン。三只眼の生き残り。母はパールバディー三世、父は不明。10代の少女に見えるが、年齢は300歳を超える。二重人格者であり、八雲達は人格交代と連動している第3の眼の閉眼時を「パイ」、開眼時を「三只眼」と呼んでいる。
300年前、三只眼達が鬼眼王に対し反乱を起こす。シヴァへの思慕と恐怖から戦いに参加していなかった「三只眼」は仲間の三只眼が皆殺しにされるところを見てしまう。「三只眼」も鬼眼王に殺されかけるが、シヴァの自制に助けられる。シヴァから逃げるように指示されるが、「三只眼」は恐怖から鬼眼王を聖魔石に封印してしまう。シヴァを裏切った悔恨と孤独に打ち震えたことから、「パイ」というもう一つの人格を作成し自ら二重人格となる。その後チベット山中に移り住み、探索中に遭難した八雲の父親で民俗学教授の藤井一を助ける。人間の持つ「聖なる力」に魅かれて人間になることを願っていたパイは、一と人間にしてもらう約束をし、一が遺志を託した八雲を訪ねる。後に人化の法で人間になり、人格的にはパイが残るが、サンハーラの力で鬼眼王に吸収されていた「三只眼」と再融合し、さらに他の三只眼(ウシャス、パールバティー三世等)とも融合する。なお、パールバティー(Pārvatī)はヒンドゥー教におけるシヴァの2番目の妻である。
パイの人格状態の時は「三只眼」の記憶は欠落しているのに対して、「三只眼」の時はパイの記憶は欠落しておらず、人格ごとに独立した記憶を持っている訳ではないので、医学的には二重人格とは言えない。少なくともパイと「三只眼」を同列に扱うことは出来ないが、ここでは便宜的に2つの人格が成立しているとして、各人格について個別に説明する。



パイ
第3の眼が閉じている時の人格。鬼眼王を聖魔石に封印する以前の記憶を意図的に欠落させた人格。チベットの奥地で300年間一人で暮らしていたが、遭難した八雲の父親を助け、人間になるために日本に行き八雲に出会う。タクヒに襲われて死んだ八雲を无とする。
性格は純真無垢で能天気。たとえ敵でも命を助けようとする優しさを持つ。また大食漢で「妖怪食っちゃ寝」と八雲には呼ばれている。酒には弱い。「パイ(自称)は~」「~だもん」等、幼児のような言葉遣いをする。自己犠牲心が強く、しばしば軽率で危険を顧みない行動に出る。
当初より八雲には好意を持っていたが、「恋人」という言葉の意味を知らなかったため、『ダチンコ』と思っていた。
(パイの感覚では「ダチンコ」は大事な人と言う意味)
パイの状態の時は霊力は低く、召喚以外の術は使えないが、「シヴァの爪」を用いる事で一部強力な光術を使う事が出来る。
実は「三只眼」以上にシヴァを慕う心が強く、八雲にとっては裏切りに等しい行動に出ることも多かった。
アニメやゲームなどでは、片言やたどたどしい口調で喋るという特徴があるが、これは声優を担当した林原が「原作序盤ではパイの台詞がカタカナで記されていたことと、日本語に慣れないパイが一生懸命喋っている様子を表現するため」と語っている。
名前は作者の友人の猫の名前から。
後日談では「藤井パイ」を名乗る。




「三只眼」(幼名パイ)
第3の眼が開いた時の基本人格。「パールヴァティ」とも呼ばれる。鬼眼王封印後、心の傷を癒やす為、聖地を離れ別人格の「パイ」を作り出した。種族としての三只眼と区別するため括弧付きで表記される。
プライドが高く傲慢で尊大。当初、八雲を奴隷と断言し「愚か者」と罵っていたが、やがて八雲を認めるようになる。大酒飲みだが酒のせいで失敗することもある。長く生きていたためか「儂(自称)は~」「~じゃ」「下衆」等、老人のような言葉遣いをする。高慢な性格を逆手にとられて罠に陥ることも多い。
八雲に対してはいつもきつい態度で接するが、内心は彼に好意を持っており、たまに照れながら彼の身を心配する発言を行う。終盤では鬼眼王との決戦を前に自らの心の弱さを認めて、八雲に一夜の契りを求めた。
「三只眼」の状態の時は霊力が高く、強力な光術の他、様々な秘術を使いこなす。何より迷いがなく敵と判断すれば躊躇なく殺す冷酷さや、圧倒的な力で敵を殲滅する残忍さを持つ。序盤では最期の決着をつけるのは彼女の役目だったが、ベナレス復活後は戦いのメインが八雲に移行した為、彼女自身が戦うシーンは激減している。また強大な力を持つため、眠っていることや、敵に眠らされたり封じられたりすることが多い。
幼い頃はシヴァに育てられたため、シヴァを慕う気持ちが強かった。また幼少期の性格はパイそのものだった。精神世界の経験によりシヴァへの恋心に決着をつけ、精神的にも肉体的にも成長する八雲を深く信頼する様になる。悲壮な覚悟を決めて人化の法に臨み、パイと八雲を人間にし、仮死状態のまま鬼眼王の一部となって完全復活後の鬼眼王を昏睡させた。サンハーラ発動後にパイの求めで再び融合を果たし八雲を再び无とする。最後は聖地でパイと共に八雲の帰りを待っていた。




藤井 八雲
声 - 辻谷耕史
主人公。糸目が特徴の少年。昭和46年3月27日生まれ(免許証より)。物語当初の年齢は17歳で高校生。第二部では20歳だが、不老不死ゆえに外見の変化は一切ない。父親は「妖怪狂い」(八雲談)の民俗学教授「藤井一」。母親は父の教え子。普通の人間として高校生活を送っていたが、パイと出会い、不老不死の術で三只眼を守護する无となり、パイと共に人間になる旅に出る。
明るくて誰にでも優しい性格だが、幼年時代は母親に虐待(ネグレクト)を受けるなど家族愛には恵まれず、見捨てられ不安に苛まれていた。このため「三只眼」やパイが八雲を置き去りにしたことは心に引っかかっていた。生活のためにゲイバーでバイトしたりしているが、本人曰くオカマでは無い。
戦いを好まない性格で、たとえ敵でも命を奪う事は好まず、自らの危険も省みず助けてしまう事がある。特に女性型の魔物に対しては手加減が目立ち、裏切られて窮地に陥ることが多かった。D・Dやタリスマンは容赦なく殺したにもかかわらず、舞鬼は助けている。
また一人で生活していたせいか料理が得意で、一時期帰還したパイと一緒に店を開くつもりで専門学校に通ってもいた。
偶然により不死身の肉体を得た事で様々な闇の者に狙われる事になる。当初は全く術を使えず不死力のみに頼った特攻戦法が主体であったが、第二部以降は体術や獣魔術を身に付け、敵と対等に戦えるようになった。しかしそれでも術者としては脆弱な方であり、ベナレスを始めとする一線級の魔物には歯が立たないことが多かったが、鬼眼五将の行やベム・マドゥライの指導と能力を受け継ぎ、リトル・アマラを取り込んだことで力を増していった。数多くの戦いを経ることで著しい成長を遂げ、最終的にはベナレスや鬼眼王に唯一対抗できる存在になる。ただ、無鉄砲で考えなし、優柔不断で流されやすい性格は相変わらずであり、中盤以降でも何度も失敗している。中盤以降はマドゥライの力を失ったり、アマラのせいでリトル・アマラの能力ばかりか獣魔術さえ失い、終盤では无の能力すら失ってしまう。獣魔術を失ってもスペルキューブを駆使するなど戦いのセンスで乗り切るが、ただの人間となってからは心弱く状況に絶望してしまう。
パイに惚れており、一度彼女を守れなかった事を悔やんでいる。また当初は傲慢な「三只眼」を邪険にしていたが、やがてパイと「三只眼」両方に心惹かれるようになる。むしろ戦いが深刻さを増すにつれ、脳天気なパイを疎んじることが多くなる。その生真面目さからか女性にはモテており、幼馴染みの浅井夏子、パイの影武者だった綾小路ぱいこと化蛇、美星といった女性キャラから好意を寄せられる。また結果的に「三只眼」を見殺しにしたパイを許せず一度は破局する。
「ヤクイ」「勘弁してよ」が口癖。高所恐怖症の気がある。また中国語が苦手。
作者によれば、「第1話で主人公が一度死に、不死身のヒーローになって復活する」と言う設定はウルトラマンに由来し、初期のモデルは藤井フミヤと作者の大学時代の後輩を足して2で割った人物であると言う。
サンハーラから4年後にネパールにてハーン、綾小路と再会、その後はパイや妖撃社の面々とともに化物退治のため世界中を飛び回っている。




鬼眼王(シヴァ、幼名ルドラ、愛称ルド)
三只眼を統率した最後の王。母親はウシャス、父親は先代の鬼眼王。2000年前にベナレスの封印を解き无にした。
元来は優しい心の持ち主であり、種の限界を迎え退廃がひどくなる三只眼達の中でも特異な存在として敬われていた。先代鬼眼王の不興を買い、パールバティー三世と共に人化の法に選ばれる。300年前に人化の法の手違いにより先代鬼眼王から全ての人格と力を奪い取り、新たな鬼眼王になるが、鬼眼王となってからも完全には取り込まれず、パイや八雲を救うために苦痛をおして登場している。
鬼眼王になった後は、凶暴な人格となり同族の三只眼達を皆殺しにするが、幼少時の「三只眼」に聖魔石に封印される。
復活後は全ての人間を1つの光に帰すことを目指し「破滅の法」を使って人間の意思の「光」を集めていた。
史上最強の三只眼で、人間や妖怪の心を操る術に長けており、鬼眼王に「魅入られた」全ての者は精神を操られてしまう。
鬼眼王となる前は鬼眼王の妻パールバティーの養育役であり、代々のパールバティーを育ててきた。
最終決戦では光と化した八雲に敗れるが、カーリーと融合し人間を見守る立場になる。
シヴァ(Śiva)はヒンドゥー教における破壊神で第3の目を持つ。
幼名はリグ・ヴェーダにおいてシヴァの前身となる暴風雨神ルドラ(Rudra)に由来か。




ベナレス(キンカラ、龍皇)
鬼眼王の无。不死身でなおかつ強大な実力を持ち、鬼眼王復活のために闇の者を支配していた。
獣魔術の開発者でもあり、百の獣魔を操る最強の无。
闇の者の頂点に立つだけあって、その実力は非常に高く、並の魔物では扱いきれない程の精を使いこなす。
プライドが高く、他の者に守られる事を嫌う。戦いが生き甲斐であり、強敵と戦う事に楽しみを感じている。
失態を犯した部下は容赦なく処刑するが、逆に自分に対して公然と反旗を翻した化蛇やコネリーなどは命を奪わず放って置くなど寛大とも取れる一面がある。鬼眼王に対する忠誠心は非常に高い。
第一部、第二部では「三只眼」の霊力には勝てなかったが、第三部の終わりでは新たに開発した獣魔の力で「三只眼」の力を防ぎ、名実共に八雲達にとって最強最大の敵となる。
その正体は数千年前に聖地を破滅の危機に追い込んだ巨大な龍神であり、三只眼を食らい続けて今の姿になった。
支配者である三只眼を食らう救世主として、聖地の弱妖たちに崇められるが、その強大過ぎる力を恐れた直弟子のベム=マドゥライによって封印される。その2000年後にシヴァによって封印を解かれ无となる。
鬼眼王が肉体を欠損したまま封印されたため本来の力を失っていた。月面の戦いでは既に消耗激しく、強力な獣魔を従えているにもかかわらずその消耗に耐えられず、実力的には足許にも及ばない八雲に苦戦するが、八雲の魔現封神により竜神の本性を発現し破壊の限りを尽くす。第3の三只眼探索のため秘術により八雲を魂で結びつける。鬼眼王の完全復活により強大な力を取り戻す。
自身の衰えが目立つため、ガルガや八雲、パイや化蛇を様々な秘術で支配し操る。 
最終決戦で「光」と化した八雲によって倒されるが、鬼眼王が生き延びた事により彼もまた生き延びる。
名前はインドの聖地ベナレスに由来か。作中の説明によれば、キンカラ(Kiṅkara)は矜羯羅童子(こんがらどうじ)のサンスクリット名。






【 第一部の登場人物 】




『 八雲の知人 』



ママ(真行寺 君江)
オカマで、ゲイバー「カルチャーショック」の店長で八雲の隣人。八雲は幼い頃から世話になっており、彼女(?)の経営するゲイバーでバイトもしている。八雲達は日本に戻った時にはママの家に居候しているようである。裏社会に顔が利き、また悩める八雲達に助言を与えるなど終盤は八雲たちの精神的支柱として活躍している。夏子を連れ戻したパイとTVで八雲の戦いを見ている最中に破滅の法で変異してしまう。




浅井 夏子
仲間内で唯一の女の子。八雲の幼馴染みで、子供の頃から密かに八雲を想っていた。无となった八雲を東京から追い払うために黄が送り込んだ妖魔に体を乗っ取られる。数年後、綾小路の高校の教育実習生となり、事件に巻き込まれる。鬼眼王の復活後、八雲を東京に足止めするために利用される。精神世界で幼い頃から抱いていた八雲への思いを告白した。八雲とパイに救出され、君江のマンションで保護されていたが、破滅の法で変異してしまう。八雲と友人関係にあるせいで危険な目に遭うのだが、それでも八雲を想っている。第一部(1巻6話-)、第四部(12巻序ノ一-、30巻282話-)に登場。




タッちゃん(達川)
八雲と同じ位の身長で、釣り眉毛。第一部(1巻6話-)、第四部(30巻282話-)に登場。




秀さん
長身で四角い眼鏡をかけている。第一部(1巻6話-)に登場。




サル(猿渡)
八雲より小柄で丸眼鏡をかけている。第一部(1巻6話-)に登場。





『 妖撃社関係者 』



陳 亜栗(チン ヤアリイ、再登場前のルビは「ヤアリイ」ではなく「アグリ」)
妖撃社の編集長。第一部で人化の法を知る人物だったが迅鬼の妖術で石化されて行方不明になる。第三部で迅鬼が死亡したことによって術が解け、第四部(14巻41話)から再登場し、八雲たちに協力する。八雲やハーンの父とも旧知の仲であり、妖怪の事に詳しい。臆病で打算的、食べ物に執着するなど愛すべき人柄。




李 鈴鈴(リー リンリン)
声 - 折笠愛
初代妖撃社の唯一の社員で副編集長の女性。初登場時は妖怪関連の出版社に勤めていながら妖怪の存在を信じていなかったが、ニンゲンの像を巡る事件に出会った事により認識を改める。女性ながら拳法の達人で、銃器類の扱いも上手いなど謎の多い女性。また非常に金にがめつく、亜栗失踪後の妖撃社では編集長権社長となり、八雲を使って妖怪退治もやっていた。(たまにはまともな依頼もあったらしいが八雲曰く「来る依頼は殆んどまがい物」らしい)
鬼眼王覚醒後は各国の術士をまとめ、破滅の法を食い止めたり、日本政府と取引して自衛隊の協力を得たりと八雲達を支援する。終盤では身を挺して破滅の術から人々を守ろうとし、无の力を失い重傷を負った八雲の看病もしていたが、遂に力尽き変異してしまう。
八雲に中国拳法の基本を教えたほか、本編では語られていないが、八雲の使用する手甲や爆裂缶などの武器の知識を与えたのも彼女であるとされる。作中では人間型の妖怪は耳が尖っていることがあり、この人物の耳も同様に尖っているが、彼女が妖怪であるもしくは純粋な人間ではない、と言う描写は最後まで見られない。設定では彼女の祖先に妖魔を血を引く者がいたとされ、いわゆる「先祖がえり」によるものと語られている。




スティーブ 龍(スティーブ・ロン)
第一部(2巻11話)から登場。
香港では名の売れた霊能者。偶然ニンゲンの像を手に入れてしまい、三只眼を巡る事件に巻き込まれた。元から妖撃社との取引はあったようだが、ニンゲンの像の一件以後、本格的に妖撃社の一員となる。
妖怪や呪力に詳しく、また知略に長けた妖撃社のブレーン的存在、破滅の術が施行されてからはアジアの術師や道士達に呼びかけ、術の拡大を防ぐために尽力した。
また初登場時は細顔の優男だったが、終盤になるにつれだんだん体格が良くなり、登場人物中、もっとも容姿が変化している。酒好きで銭ゲバ。変異してからも人質扱いされた数少ない人物。




龍 美星(ロン・メイシン)
スティーブ龍の妹。初登場時は13-14歳。自分の事を『俺』と呼ぶ勝気で男勝りな少女。拳法の心得がある。行方不明の兄を探して、妖撃社に張り込んでいた時に八雲達と出会う。八雲に命を助けられてから密かに想いを寄せていたが、八雲とパイの絆の強さを知り、身を引く。その後はロンドンに留学していたが、ある時マドゥライを探すために同じくロンドンを訪れていた八雲達と偶然再会する。道士としての修行も積んでいるようで、破滅の術が施行された後も生き延び、兄と共に東京で奮戦した。




『  妖魔  』


橐[非巴](タクヒ、2文字目のヒは上部が非、下部が巴)
聖地に生息する人面1本足の怪鳥の種族名。その1匹がパイの唯一の友人だったが死亡、後に2代目が登場する。普段はパイの持つ杖の中に封印されている。八雲は初代タクヒに襲われて死ぬところを「三只眼」の不老不死の術で无となった。モデルは山海経に記載の中国に伝わる怪鳥の蠹[非巴](タクヒ)。




黄 舜麗(ホアン・シウンリー)=迅鬼(シュンカイ)
第一部から登場。香港の大富豪で表向きは人間だが、正体は人間から疫神(イシェン)と呼ばれ恐れられた妖怪の一族・瘧鬼(ヤオカイ)族の末裔。生物を石化する術を使う。ニンゲンの像を巡って妖撃社に妖怪退治を依頼(1巻3話)したことからパイ達に近付き、三只眼の不老不死の術を狙いつつ、正体を隠したまま行動を共にする。妖撃社のオーナーとなり、財力と組織力で支援を行なったが、その目的はパイを第二の鬼眼王に仕立て上げ、自らは第二のベナレスとなって闇の世界に君臨する事だった。ちなみに「黄舜麗」という人間は実在していたがすでに死亡している。
中盤でその正体を明かし、八雲に代わって无となる計画を実行する。しかし自らの野心と正体を知った上で自分を「大事な家族」と呼んだ八雲の言葉に心を動かされ、ベナレスの手から八雲の命を救い絶命する(第三部11巻77話)。
妖怪だが年は若いらしく、実年齢300歳のパイに「おばさん」呼ばわりされた事で激怒し、ベンツのボンネットを押し潰して破壊したりしていた。




疽(チュイ)
トレンチコートに身を包んだ異形の怪物。名前は第三部にて明らかになった。不死身の力を手に入れるために「三只眼」をつけ狙い、八雲とその友人を襲った。吸血鬼の一種で、噛みついた者と同化し、意のままに操ることが出来る。一度目は八雲に、二度目は「三只眼」によって倒されるも、第三部終盤にて再登場を果たした。
黄(迅鬼)とは旧知の仲で、第三部では彼女の協力者として登場し、八雲に紹介される場面では人間の変装をして、道士と名乗る姿も見られた。黄の計画が失敗に終わると、摘出された八雲の魂を奪って逃走しようとするも、ベナレスと鉢合わせてしまい、その場で始末された。






【 第二部の登場人物 】



『 主要人物 』



綾小路 ぱい
第二部のヒロイン。高校1年生。4年前に両親を香港旅行中のバス事故で失い、祖父母に育てられたということになっているが、実は香港を旅行していた老夫婦が記憶を失ったパイを保護していたのだった。級友からは「ぱー坊」と呼ばれるごく普通の女の子。祖父母に発見された時に八雲と並んだ写真を持っていた。人形騒動の際、日本に帰国していた八雲に助けられた。八雲から三只眼であることをほのめかされ、シヴァの爪を渡される。記憶を封じられた「三只眼」の暴走に振り回された後、学校を休学し、中国に渡る八雲に強引に同行する。三只眼や聖地を巡る争いに巻き込まれるが、パイとしての記憶は取り戻せなかった。
その正体はベナレス配下の水妖「化蛇」で、穿靈菱(チョアンリンリン)になってパイの記憶や人格を封じていた。しかし、「三只眼」やパイの強い影響によりその事実を忘れ、自分がパールバティーだと信じ切っていた。八雲に深い想いを寄せ、ベナレスに反旗を翻す。自ら化蛇に戻った後、「三只眼」により記憶を封印されて祖父母の元に戻され、普通の高校生、綾小路葉子として級友達と平穏に暮らすようになる。




ドミノ(ドンちゃん)
綾小路の高校の同級生。学校では三つ編み、校外ではストレートにしている女の子。第二部(3巻1話-)、第四部(12巻序ノ一-、20巻122話-)に登場。




ケンケン
眼鏡をかけて太目の体形をしている女の子。第二部(3巻1話-)、第四部(20巻122話-)に登場。




ナパルバ
チベット密教パドマー寺院の僧。格闘の達人。呪鬼の策略により僧院長ティンズィンと僧院長代理(ギェルツァプ)ラムバが死亡し、後に僧院長代理となる(14巻37話)。崑崙である聖堂を守る立場から、崑崙を探す八雲達を捕らえたが、和解し協力するようになる。僧兵としての実力はなかなかのもの。また、ヴィシュヌの化身「カルキ」の聖櫃を守護する立場にもある。第二部(4巻24話)から登場。主要キャラが次々と離脱した終盤において「カルキ」を投入してベナレスを苦戦させるなど意外なほどの活躍を見せる。




ジェイク・マクドナルド
声 - 大塚芳忠
アメリカ人のトレジャー・ハンター。ロサンゼルスにいる恋人が生まれ付き心臓が悪く、その病を治すために不老不死の術と聖地を探す。「崑崙の鍵」である壷を巡り、八雲達、呪鬼達と三つ巴の関係にあったが、パイが三只眼であると知り八雲達の仲間になる。恋人の病は、捕らわれた際に入手した呪鬼の書いた治癒効果のある呪符により改善したようである。第二部(4巻16話-)に登場。
テレフォンサービス等で提供されたオリジナルストーリーで再登場する。




『  妖魔  』


木霊(こだま)
名前は第三部にて判明。人形工芸家・九十九繰一の作った女性型の人形に精霊が宿り、意思を持って動き出したもの。父親である繰一に不死の命を与えるべく、三只眼であるぱいを狙うが、実際には繰一は半年前に死亡しており、既にミイラ化していたが、自身が人形であるがゆえに人の死を理解することができずにいた。最終的に力を覚醒させたぱいによって倒されるが、最期まで彼女が父親の死に気付くことはなかった。
後に第三部にて再登場。父親が死に、自身の肉体が失われたのはぱい=三只眼のせいだと逆恨みしており、日本に滞在していたハーンを利用して彼女への復讐を計画する。




飞腭(フェイオー)
第二部(3巻8話)で記憶喪失の「三只眼」が召喚した空飛ぶ妖怪。以後、パイ達の移動等の手段としてよく召喚される。また「三只眼」の幼児期の回想にも登場する。名前はコマ外の注によると「空飛ぶあご」の意。




呪鬼(チョウカイ)
第二部で登場、外見は黒眼鏡をかけた中年男性だが、その正体はベナレスの部下で、聖地へと続く「崑崙」への鍵を破壊する聖地守護警。呪符を用いた様々な術で八雲達を苦しめた。狼暴暴(ランパオパオ)は彼の部下であった。他にも死人の脳から記憶を読み取る「脳食鬼(ナオシカイ)」、口から溶解液を吐く「消解鬼(シィアオチイエカイ)」、空を飛ぶ「牙龍(ヤアロン)」等多数の部下を統率する。
「崑崙」を巡る戦いで、最後は自らの体内を異空間と化した縛妖陣を仕掛けるが、「三只眼」によって溶岩に叩き落とされ死亡する。




紅娘(ホンニャン)
普段は幼女の姿をした妖怪。戦闘時には変化(へんげ)し、2対の腕を持ち怪力を誇る妖獣「狼暴暴(ランパオパオ)」となる。呪鬼の部下であったが、パイに懐いて忠実な僕となる。八雲とは度々衝突した経緯からか、パイの僕となった後も彼のことをライバル視しており終始反りが合わなかったが、パイを守るためならば共闘することもあった。第二部(4巻16話)から登場。




化蛇(ホウアシヲ)
ベナレスに仕える妖怪。詳細は綾小路ぱいと綾小路葉子を参照。


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  1. 2010/10/31(日) 21:26:11|
  2. OVA(オリジナルビデオアニメ)
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  4. | コメント:1
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コメント

1. どんびろのつぶやき

こんばんは!
これから目薬点して寝ます。
  1. 2010/11/07(日) 22:09:05 |
  2. URL |
  3. どんびろ #79D/WHSg
  4. [ 編集 ]

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